Movable Typeのバージョンアップに必要なライセンスとサポートのおはなし

バージョンアップしていますか?

MT6.5が登場したのを皮切りに、バージョンアップ対応の声が大きくなってきたのではないでしょうか?

私の周辺では「MTのバージョンアップには今後は年間メンテナンスに登録しないといけないの??」「年間メンテナンスに入らないと、脆弱性対応はしてくれないの??」というご相談が届く様になりました。

結論からいいますと、Movable Typeのバージョンアップには年間メンテナンスの購入は必須ではありませんが、常に安全なサイト環境を維持するためには、年間メンテナンスは購入したほうがお得です。

今回は改めてバージョンアップまでの道のりをまとめたいと思います。

バージョンアップの種類

Movable Typeのバージョンアップと言っても、3つの定義があります。(2019年8月08日現在)

最新の情報は公式サイトをご確認ください。

https://www.movabletype.jp/lifecyclepolicy.html

メジャー( x.0 )

1桁目の数値が上がっていく有償のバージョンアップのことを指します。

製品全体が大幅に変更になります。

例えば、MT6系をバージョンアップする場合は、MT7です。

フィーチャー( 0.x )

2桁目の数値が上がっていく有償のバージョンアップのことを指します。

製品全体は変更されず、機能追加などが行われます。

例えば、MT6.3.xをバージョンアップする場合は、MT6.5です。(MT6.4のバージョンは存在しない。)

バグフィックス・セキュリティリリース( 0.0.x )

3桁目の数値が上がっていく無償のバージョンアップのことを指します。

製品全体は変更されず、機能追加も行われない。製品のバグ修正や、セキュリティ対策が行われます。

例えば、MT6.3.1をバージョンアップする場合は、MT6.3.9です。

バージョンアップの期限

バージョンアップは無期限で行われる訳ではありません。

Movable Typeは各バージョンごとに、プロダクト・ライフサイクル(製品のサポート終了までの経過)が、4つ定義されています。

正式版リリース日(GA)

製品バージョンがリリースされた日です。

製品販売終了日(EOS)

製品バージョンが販売終了される日です。以降はそのバージョンの製品を購入することはできません。

メンテナンス終了日(EOM)

製品バージョンのメンテナンスを終了する日です。メンテナンス終了日まで行われていた、バグフィックス・セキュリティリリース( 0.0.x )が終了します。

しかし、セキュリティに重大な影響を及ぼすクリティカルなバグに対しては、シックス・アパートの判断において、バグフィックス・セキュリティリリース( 0.0.x )が提供されます。

製品ライフサイクル終了日(EOL)

製品バージョンのメンテナンス、バグフィックス、機能追加、セキュリティパッチ等の全ての対策が終了になる日です。

バージョンアップの費用

メジャー( x.0 )、フィーチャー( 0.x )の有償バージョンアップを行うには、新規でライセンスを購入する方法のほかに、年間メンテナンスを契約する方法があります。

年間メンテナンス

Movable Type ソフトウェア版用のメンテナンスです。最新バージョンのダウンロードとメールによるテクニカルサポートが提供され、1年毎に更新することでメンテナンスが継続されます。

年間メンテナンス(30,000円・税抜)

https://www.sixapart.jp/movabletype/license/#license-top-maintenance

同様のサポートは、ライセンスを新規購入した場合にも1年間付帯されます。ただし、一旦メンテナンス期間が切れ、再度メンテナンス契約を行う場合は、メンテナンス終了時点に遡って年間メンテナンスを購入する必要があります。

例えば、2019/10/14 で期限切れのお客様が、2021/05/01 に年間メンテナンスを更新する場合は、2年分(2019/10/15から2021/10/14まで)の料金が発生します。 https://www.sixapart.jp/movabletype/support/mt7/mt7-11.html

2020年3月まで

ただし、2020年3月まで、MT6 ライセンスを所有するユーザーは年間メンテナンスの購入だけで、最新バージョン(MT6.5 or MT7)にアップデート可能です。

https://www.sixapart.jp/movabletype/license/#license-top-maintenance

バージョンアップ例

上記を踏まえた上で、サポートフェーズマトリクスを見てみましょう。

例えば、MT6系とMT7系の正式版リリース日から、製品ライフサイクル終了日までは以下になります。

https://www.movabletype.jp/lifecyclepolicy.html

| ver | 正式版リリース日 | 製品ライフサイクル終了日 |
| MT 6.0.x | 2013/10/17 | 2017/02/12 |
| MT 6.1.x | 2015/02/12 | 2017/10/08 |
| MT 6.2.x | 2015/10/08 | 2018/08/24 |
| MT 6.3.x | 2016/08/24 | 2020/05/16 |
| MT 7 | 2018/05/16 | 未定義 |
| MT 6.5.x | 2019/04/17 | 2022/05/16 |

これを見ると、製品寿命は約2年から4年で、正式版リリースの約1年から1年半後には有償のフィーチャー( 0.x )バージョンがリリースされていることがわかります。

※ MT 6.5のリリースは、MT 7の後に行われているので、計算から除外しています。

以下は、MT 6.0.x のリリース日に購入したユーザーが、MT7までバージョンアップを行った場合の費用です。

すべて新規ライセンスでバージョンアップした場合

ライセンス料金(90,000円)*4回(MT6からMT7) = 360,000円

年間メンテナンスでバージョンアップした場合

ライセンス料金(90,000円)*1回(初回) + 年間メンテナンス(30,000円)*5年(MT6からMT7) = 240,000円

年間メンテナンスのほうが120,000円もお得です!!

バージョンアップは計画的に

Movable Typeのバージョンアップには年間メンテナンスの購入は必須ではありませんが、常に安全なサイト環境を維持するためには、年間メンテナンスは購入したほうがお得と思います。

隔離されたMT環境から出力したものを、別の環境へ配信し、MT自体にセキュリティの懸念が少ない場合でも、何世代も前になったMTを最新版へバージョンアップすることになった場合に、余計なコストやサポートが終了しているリスクが発生します。

このことを考慮すると継続的なバージョンアップは、お客様環境の安定稼働を保証するほか、管理するエンジニアの無駄な努力を回避するためにも必要と思います。

ご質問にあるようなトラブルをお抱えの場合は、保守・運用をお客様と契約していると思います。

改めて、プロダクト・ライフサイクルに沿った内容と期間を再定義し、提案を行なった方が良いと思います。運用費ですべてのバージョンアップに対応するなど記載されていませんでしょうか?

実際に発生するライセンスやサポート内容は、必ずシックス・アパート社に確認を行ってください。 本ブログでは責任を負いかねます。

ちなみに

MT 6.3.xのサポートは、2020/05/16までですが、PowerCMSは許諾契約締結により、Movable Type およびシックス・アパート社の影響を受けません。

詳しくは以下をご参照ください。

https://alfasado.net/news/201805170900.html